梶井基次郎の『檸檬』を読みました。
正直、今更??と思う方も多いと思うのですが、僕は今まで読んだことがありませんでした。高校の教科書に載っていたのですが、国語の教師の好みか何かわかりませんが、『檸檬』は授業で取り上げられませんでした。日本文学なんて
クソくらえ(※その原因は後ほど)と思っていた僕ですから、授業で取り上げられなければ読んでみようなどとは決して思いませんでした。
しかし、本をそれなりに読むようになってから、昔の小説も今読めばそれなりに楽しめるんじゃないかと思い、あの
有名な『檸檬』を読んでみることにしたのです。
『檸檬』を読んだことがない人のために「すぐにわかる『檸檬』のあらずじ!」を描いてみました。すでに話を知っている方、梶井基次郎の書籍を読み込んで『檸檬』の造詣が深い方どうか怒らずに読んでいただければなと思います。
「すぐにわかる『檸檬』のあらすじ」


(※クリックで拡大できます)
『檸檬』読んだ人はわかると思いますが、本当にこんな内容です(誇張はしていますが)!! 本屋に檸檬を置いていって、それが爆弾だったら本は木端微塵になるだろおなぁって想像して終わるんです!! 滅茶苦茶面白いと思いませんか?? そんなことを小説にできる人なんて中々いませんよ!! こんな面白い小説が教科書に載っていて、それを今まで知らずに生きていたなんてと僕はこの本を読まずに来たことを後悔しました。
もちろん、この小説はギャグではなく、主人公が「今まで自分を楽しませていた、京都の街の風景や小物」が気が付くと全然自分にとって楽しいものではなくなっていき、その状況からどうにか抜け出す様を描いているとても真面目な小説です。その重要な鍵が、表題にもなっている檸檬なのです。ギャグ視点から見ても、面白いですが、僕は真面目に読んでも面白いと思いました。あのゴリラのような梶井基次郎の顔からは想像もできない繊細な描写がされていて、それだけでも楽しめました。
これは、僕の面白い日本文学ランキング! に加えようと思います。そもそも、僕が日本文学が嫌いなのは、高校でやった授業が原因なんじゃないかと思っています。僕の中での小説の楽しみ方はその物語にあって、その小説にどんな意味が込められているのかを具体的に考える楽しみ方ではありません。どんな意味があるのか、テーマは何かを見いだして楽しむのはいいと思うのですが、それが理解できないと全然面白くないです。特に学校教育ではそれが顕著で、退屈な文学大好き国語先生の文学論なんかを振りかざした授業なんてされると、もう駄目です。それだけで読みたくなくなりました。しかも、そのような作品に対する考え方が受け入れられないなら、受け入れられないという選択肢も用意されていません。なぜなら定期テストがあるからです。芥川龍之介の『羅生門』のテストに次のような問題が出ました。
問: 下人の年齢は何歳くらいと思われるか?
答: 十代後半から二十代(理由:下人がにきびを気にしている描写があるから)
まず、下人の年齢を特定することに何の意味があるのか僕にはわかりませんでしたし、年齢がその物語にどうして重要なのかが理解できませんでした。しかも、にきびを気にするという描写から、年齢が推測できるかもしれませんが、確定的に書いてあるわけではなく、そのようなことを問題にすること自体にも疑問が湧いたのです。もちろん、そういう理論を提唱することは自由です。でも、それを納得できない者もいる中で、テストというどうしようもできない場面で生徒に押し付けるのは駄目だと思うんです。言うなれば、エヴァンゲリオンを見て、色々とその意味、元ネタ、暗喩されていることを想像し、提唱するのは自由ですが、それをよくわからない人に「エヴァの本当の意味も知らないくせに語るんじゃねえ! あれは○○っていう解釈しかできないんだよ!」なんて言うのは、おかしいってことです(こんな人が現実にいるんだろうか?)。まあ、そこで
正確に書かれていないからわからない。答えは芥川龍之介しか知らない。
と書いて、先生と口論すればよかったんですけど。…よかったのか??
ということで、そのときに日本文学ひいては、「文学」と呼ばれるものとの決別を決意したのです!! まあ、読解力が無かったともいえるんですが(笑。そんな中でも、中島敦の『山月記』だけは好きでした。プライドが高すぎる人がそれゆえに虎になるなんてイカしてるじゃないですか!!
とりあえず、『檸檬』面白かったです。あと『檸檬』を選んだもう一つの理由として、『鴨川ホルモー』の著者の、
の中に、檸檬の梶井基次郎をモデルにしたと考えられる主人公の話があるからです。興味がある方はこちらも是非。
是非読んでみたいです!!^^
>>日本文学クソくらえ
激しく同意です!!!
自分も羅生門のこの問題をといたことありますが
こんなの何の意味もないコジツケに見えちゃいます(-”-;)
以前、養老孟司さんが
「センター試験に自分の作品があったから解いてみたら
20点しか取れなかった」と仰ってました(^^;)
ん~じゃあ、本当に何の意味が…(笑)