※ジャンプのコミックスの感想です。
未読の方は読まないほうがいいと思います。
漫画『ワンピース』と『ナルト』と『ブリーチ』の最新刊を買いました。いわゆる、ジャンプの三本柱ですね。長期連載の宿命でマンネリが進んだためか、それとも私自身が少年向け漫画の感性に付いていくのが難しくなったせいなのかはわかりませんが、どれもここ数年は面白いと思えず、『ナルト』と『ブリーチ』に至っては途中で買うのを止めたくらいでした。
しかし何だかんだ良いながらもワンピースは集めていたので、ワンピースの最新刊を買うついでに、ナルトとブリーチの最新刊も買ってみました。
ということで、以下はその感想です。
・ブリーチ42巻感想
※ほとんど悪口です
期待した私が馬鹿でした。読み終わったときの正直な感想です。

何でこんな展開が遅いんですか、この漫画? やっと話の本筋に入り、展開するかと思いきや、わき道に反れるに反れて、そのわき道すらおざなりにして、またわき道にそれて、何が何だかわからなくなったと思ったらいつの間にか本筋に入って、また牛歩の如く展開していくという感じです。例えるなら、子供に勉強しろと言って部屋に閉じこもっているから真面目にやっているなと思っていたら、快適に勉強できるように部屋の掃除をしていただけで全然勉強していなかったとか、寿司を頼んだら、包丁の切れ味が悪いからといって、寿司も握らずに包丁を砥ぎ始めて、数時間費やすとかそんな感じです。本質を大切にしてください。
大体考えてみれば、破面編が始まってから20巻分(20巻~40巻)くらいを費やしてますよね?
どんだけ引っ張ってんだよ!!
それまでは1巻~20巻くらいで、読みきり形式の話、ライバル登場、更に強いライバル登場、大きな目標ができてそれに突き進むという、大きく分ければ3~4章くらいの話を費やしてきたというのに、破面編は何なんだよ! 伏線回収と破面との戦いぐらいしか描いてねえじゃねえか!!(しかもまだ終わっていない)ドラゴンボールは42巻で、
ドラゴンボール集め、
レッドリボン軍との戦い、
ピッコロとの戦い、
フリーザとの戦い、
セロとの戦い、
ブウとの戦い、
とかなり盛りだくさんにも関らず、ブリーチの42巻での内容の薄さと言ったら……。もちろん、ドラゴンボールは新たな敵が出てくる毎にチカラのインフレが起こり、それを鳥山先生自身も嫌がっていたので、一概に強い敵をどんどん出せばいいだろとならないことはわかっていますが、それにしたって話がトロトロしすぎています。
こんな本に420円も払ったかと思うとイライラしてきます。特に、登場人物が「この能力は使いたくなかったのだがな」(←最終奥義的なもの)とか言い出すと、もう耐えられなくなります。
初めから、それを登場させて話のテンポをアップさせろよぉぉぉおお!!!!
と思ってしまいます。しかもそれで話が終わるかと思いきや敵が実は大丈夫でしたと平然としているというクソみたいな結果が待っているので腹立ちもひとしおです。コミックスで読んでいても、こんな風にイライラさせられるのだから、雑誌で読んでいた人はもっとイライラしたと思います。大体、一ページぶち抜き、2ページ見開きを使った登場シーンが多すぎるんだよ! 話を進めろ!!そんなことだから一部のネット連中に笑われる漫画になるんだよ。漫画でこんなにイライラしたのはシャーマンキングがあれだけ巻数を出しておきながらクソみたいな終わり方をしたとき以来です。
となんだかんだ言いましたが、結局のところ面白かったことは面白かったです。
・ナルト48巻感想

面白かったです。色々と突っ込みたい部分もありましたが、読み応えありました。しかし、最近の漫画は戦争だとか平和だとかテーマに扱ってて少し重いですね。私自身は漫画本というのは純粋に楽しめるかどうかが重要だと思うのであまりに重くなりすぎて、気分が沈む少年漫画というのはどうかと思う気もします。まあジャンプを読んでいる少年少女達に色々なことを考えさせるにはいいかもしれませんが。ただ戦っている漫画よりは、テーマを持たせて戦ったほうがまだマシなんでしょうか? 子供はそんなこと気にしないからむしろいいのでしょうか。
そういえば、48巻の登場人物が「俺が世界制服をして、幸せな世の中をつくる」という旨のセリフを言っていて、どこかで聴いたことあるなと思っていたら、岸本先生の双子の弟さんが描いた「サタン」という漫画の登場人物が言っていたセリフでした。わざと言わせたのか、無意識なのかわかりませんが、個人的ににやっとしてしまいました。
あと、読んでない人にはなんのこっちゃわからないと思いますが、蛙忍術だか何だか使ってるときのなるとの顔って全然しまりがないですね。真面目な場面なのに少しギャグっぽくみえました(笑。でも、そんなことはどうでもよく、面白かったです。
・ワンピース56巻感想

面白かったです。特に、バギー! 最高でした。もう、ドラゴンボールで言えば、ミスターサタンばりの位置を獲得しそうです。最後の白ヒゲのシーンも良かったのですが、バギーが一番でした。
思ったのですが、小説でもそうだと思うのですが、場面の移り変わりというか登場人物の視点の移り変わりが少ないほうが個人的には楽しく読めます。
……そうか、だからワンピースに限ったことではなく各主要キャラクターと敵幹部同士の戦いがバラバラに始まったりすると面白くなくなるのでしょうか。ということは、ブリーチも一護のみに視点を固定して話をすすめれば面白くなるかも。ハンターハンター方式みたく、一人の人物に視点を置いて、他の人のバトルを省略するとか? しかし、ハンターハンターは場面を省きすぎだと思いますが(笑。要はバランスということでしょうか。個人的にはハンターハンターとブリーチの中間くらいの省略というかテンポが調度いいように思います。
以上、ジャンプの漫画読んでいない人にはなんのことだかわからない日記でした! 久しぶりに漫画の新刊読みましたが面白かったです。あ、というか感想にしても、絵にしてもブリーチに力を注ぎ込みすぎましたね。